「覇王賭博伝零ギャン鬼編2巻と熱いぜ辺ちゃん2巻を1話ずつ交互に読んでみた」 ネタバレなし。 ・前置き 初期の福本作品でどうしても読みたい作品があって、漫画の宝石箱まんだらけで『RUDE39』を探すも、またもや手に入らず。 (ほっほ〜い!無かった無かった…うわ〜〜〜〜んっ) お店で泣くわけにはいかないので、こればかりは心の中で泣くしかない。 「これは作者が他界して、全集が出版されるのを待つしか…」←不謹慎 手ぶらで帰りたくなかったので、覇王賭博伝零ギャン鬼編2巻と熱いぜ辺ちゃん2巻を買って、帰宅。 ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第8話「魔法」> ここで第1巻からの訂正があります。 ◇あらすじが無いのは仕様 ◇第1部の伏線は生きている です。第1巻は面白くないみたいなことを書いていましたが、第2巻は第1巻の5倍面白くなります。 第7話でパットが入らなくなる魔法をかけられた京介。 魔法?何?何?何それ…?と困惑気味のギャラリー。 そして弱者たちの居住権とは別に、零の提案で1000万のギャンブルがスタート。 さくらがみこしをかつぎまくって、 天才や!希代のギャンブル王! と零をベタぼめ。ジョジョの奇妙な冒険ならドオオォォ〜〜ンって擬音が入る。 だが、はっきり言う。零は天才じゃない。計算ずくの男だっ!ドオオォォ〜〜ン 京介の目の輪郭がぐにゃんぐにゃんになって、瞳孔が●から◎に変化。 ここまできたら敗北フラグ確定で、あとはもう敗北街道1直線。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第8話「魔法」まとめ ・さくらが代弁してくれるので、しゃべらない零スタイルに慣れた ・京介の敗北は確定 ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.11 小三元> 第2巻中盤までは辺ちゃんのキャンパスライフが中心になる。 そういえば辺ちゃんって大学生だった。 辺ちゃん属する大学の麻雀連合(モテないグループ)は合同コンパで惨敗。 歌舞伎町でデート商法被害にあう。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.11 小三元まとめ ・第1巻のめぐみは過去の女 ・中年じゃないもんなど辺ちゃんの言葉遣いはところどころおかしい ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第9話「信頼」> 結城親子が1000万のギャンブルを受け、グリーンのチェックをする京介。 京介のホロリとする回想もあって、京介の根が極悪ではないことを物語る。 結城親子も悪いことしてるんだけど、零も悪いこと(親子から1000万巻き上げる)してるんだなと思う。 京介は素行と言葉遣いが悪いところもあるけど、父も息子のためを思って尽くして、アスリートとして2人3脚でこれまでやってきて…; ; 憎めないなあ。 今まで零と闘ってきた人種とはまた別で、いたずらに誰かを傷つけて悦に入るような狂人じゃない。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第9話「信頼」まとめ ・戒めとはいえ1000万のギャンブルはむごい ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.12 リーチ> 辺ちゃんの大学のマドンナ三沢ゆりえ。 キャンパスで目が合ったのをきっかけに、翌日ゆりえはファーストフード店で辺ちゃんに人生相談を持ちかける。 なんだか通ってる大学が東大っぽく見えるんだけど…まさか、ね。 ゆりえは辺ちゃんの麻雀を見て人生のヒントを見つけた。 ======================================  ●辺ちゃんの出身地について ====================================== HEAT.12では野球の話が一切出てこないのに、扉絵で辺ちゃんが阪神タイガースのヘルメットをかぶっている。これはどういうことなのだろう。 率直に東京の大学生だから巨人ファンなんじゃないの?なぜ阪神タイガース? なんか引っかかるぞ…第1巻で辺ちゃんが大阪弁使ってるシーンあるし。 さあっ、いくでぇっー! →HEAT.7 あほぽん →HEAT.11 扉絵の阪神タイガースのヘルメット →HEAT.12 いろいろやってみるとさーどんなことも経験やねー 僕なんか後ろから声かけるの、すごくダメなんだわ なんか機会をつかむのが難しいんやねー →HEAT.14 見知らぬ人と会って、仲良くなって お世話になって、おちゃらけて、冗談ばっか言って →HEAT.16 まず東京の人じゃないな。 やねーって言うのは、だねって意味で東京の人は使わない。 (お酒飲んでないに)おちゃらけて、冗談ばっか言ってってはいかにも大阪人らしいよね。 北陸や東北地方の人は真面目だから、ほ〜〜い…!(HEAT.17)とかチャラけたことを言ってふざけない。 大阪なら辺ちゃんのノリは普通なんだけどなあ。本音でズケズケ言うとことか特に。 辺ちゃんの連敗の麻雀のルーツって阪神のダメ虎からきたのかな。 HEAT.17で発揮された商売上手のあきんどDNAは大阪の系譜を強く強く感じます。 一方でHEAT.3で親とケンカして家出とあるので、 辺ちゃんは大阪出身で幼少期を大阪ですごし、少年期に親に連れられて東京に引越した という仮説が出来上がりました。 ======================================  熱いぜ辺ちゃん HEAT.12 リーチまとめ ・辺ちゃんは標準語で隠してるけど大阪人 ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第10話「決着」> 種明かしなのでパス ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.13 チャンス> 辺ちゃんの友人の話。 ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第11話「前進」> いよいよ待望の新展開。待ってました!という感じ。 零がサングラスとったり、謎多き標の動向がわかって充実の内容。 パットが入らなくなる魔法で零に負けた京介は、最後にタモリのサングラスを外させて素顔を見る。 すっかりサングラスが顔の一部になってたから、零の素顔のこと忘れてた。 初めてサングラスを外した零――数多の修羅場を潜り抜けてきたギャンブラーのドヤ顔――しかと見よ、とでも背景に書いてありそうな姿を見せつけてフフ…と黒く笑う。 そこにウザやかさ(ウザさ+爽やかさ)はなく、底知れぬ意志の強さを秘めた氷の瞳はゾッとするものがあります。 絶対影領域を作るサングラスは結城戦の祝勝会でもかけられ、祝勝会を抜け出して別室でパソコンを打つときも外されない徹底ぶり。見えにくくない? クラブハウスのロビーでパソコンを打つ零に、接触を図ったインテリヤクザの板倉から標の動向が聞かされ、みんな生きててひとまず安心。 ところで零の義賊のユウキはどこ行ったの?ま、いっか。 そんなことよりも驚くべきは標の現状である。板倉によると、 そんな調子じゃ、いつまでたっても追いつけないぞ 今や、国境近くの地下資源、天然ガス・油田・レアアース 国同士のメンツと金、そういった込み入った利権に首を突っ込んでの ギャンブル・ウォー! 超爆博打を打っている財全・標ペアーに! えええええええええ〜〜〜〜〜っ!!!なんだかすごいことになってる!!!!! 第1部の伏線が生きてる!財全と標が組んでる! 標はあれだよね、皇帝カエサルを裏切る腹心ブルータスのように反逆の機会を虎視眈々と狙ってるんだよ、きっと。それしかない。 さらに驚くべきは、零の行動である。 よろず面倒な事を解決する、闇のギャンブル請負サイト「零ネット」の開設!!!! よし、カイジはここに書き込もう!打倒帝愛!  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第11話「前進」まとめ ・主要人物は全員生還 ・財全と標はペアーを組んで、国家レベルの利権を賭けた超爆博打を打っている ・零ネットの文章は  絶対に負けない天才ギャンブラー・零が、あなたの人生をハッピーに!!  とわりと軽いノリ ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.14 カラス> まだ携帯電話もインターネットもCDも普及してなかった頃。 外部との音声連絡は固定電話でおこなわれている時代。 テレビはブラウン管で、映画の義理人情に厚い寅さんがスクリーンを歩いてる時代。 それが辺ちゃんの生きていた昭和。ほんのり醤油のいい匂いが香ってきそうな泥臭かった世紀末。 辺ちゃん属する大学の麻雀連合(モテないグループ)は夜の歌舞伎町に繰り出して、勇猛果敢にもナンパを敢行する。 これが読んでいて切ない!ただ女性に声をかけるだけなのにしょっぱい! 昭和昭和してて、ナンパで1日潰すなんていうのは平成不況の世では考えられない時間の贅沢です。 道行く女性に声をかけようとしてかけられず、居酒屋でふさぎこむ麻雀連合に酔ったおじさんが男は女を追う狩人なんだよ!という根性論丸出しの名言を叫び、触発された麻雀連合はナンパするも全敗。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.14 カラスまとめ ・男は女を追う狩人 ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第12話「開設」> 第12話も内容が充実してて◎! 闇のギャンブル請負サイト「零ネット」を開設した零に、板倉は自分とコンビを組むよう説得する。 そこにさくらが現れ、板倉とさくらはお互いの罵倒を始める。 頭が切れる板倉は利益のためなら悪も利用するので、非道になりきれない良心的なさくらと組んだままのほうが正解だと思う。 さくらが板倉と取っ組み合うときに、手をグーにしてポカポカの擬音つきで叩くから少女みたい。 ちょっと風に当たってきますと言葉を残して、颯爽とバイクにまたがり夜の街を疾走する零。 ライダージャケット似合ってるうえに、バイクもカッコよすぎる。 庶民のスクーターじゃなく、荷物が全然乗せられないデザインの1台ウン百万もしそうなレーサーバイクでメーカーは不明。バイク免許の取得年齢は16歳から。 零が着いた先は東京都立井沢病院で、第1部で零をかばって植物状態になった義賊のミツルに零ネットの開設を報告する。入院治療費は零が払っている。 いい人であればあるほど早死にするよね。生きてるけど。 しっかし、X年前って表記くせものだなあ。テレビや新聞が出てこないから年表がわからない。 20XX年っていつ頃の話なの〜作品初出の時期と照らし合わせて2011年だと思うんだけどな〜; 推測の域を出ないけど、結城戦の祝勝会でソフトドリンク飲んでたのはバイクに乗るからであって、実際は成人かもしれない。 この計算でいくと、零が20歳前後でカイジが30代半ばだから、10歳以上年が離れていることになる。 数日後。 (第1部と第2部の間がわからないので前後関係は不明だが)団地で暮らしている零とさくらの元に、エリザベス・ジュンコという悪名高い無敵のポーカークイーンから零ネット宛てに挑戦状メールが届く。 なんで零はカイジと同じチェック着てるのにダサくないの?零って欠点ないの? カイジが緑のチェック着ると動くメロンパンなのに…零の着こなしぶりが半端じゃない。おかしい。 もうさ、零の末崎とカイジの坂崎は親戚なんじゃないの?○崎系はみんな親類なんでしょ? ジュンコのメールは文面がキャピキャピしてて、面食いであることが一目瞭然。 ◇読者が想像したジュンコのイメージ 黒髪色白の古き良き昭和の女 ◇実際のジュンコ 顔がR18  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第12話「開設」まとめ ・零ネットを開設したのは困っている人々の救済 ・第1部から性格が少し変わり、第2部の零は懲悪のためなら冷血漢に徹する ・零の使っているノートパソコンの機種はWindows ・読者で下の名前がジュンコさんは、今後零にジュンコと呼んでもらえる ・だけでなく、刺激的なセリフも言ってもらえるので、ジュンコさんは別角度でも楽しめるようになる ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.15 捨て牌> HEAT.12のゆりえに辺ちゃんが失恋する話。 ゆりえがお嬢様ということもあって、辺ちゃんからの交際を断ったあとで辺ちゃんに引越しを手伝わせるなど、庶民が理解に苦しむ行動が数多く、ゆりえには好感を持てなかった。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.15 捨て牌まとめ ・数少ない女性キャラだというのに、ゆりえには好感を持てなかった ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第13話「私刑」> 題名からもわかるように、R15の回。 ジュンコの顔の相乗効果で怖がりにはR20までハードルが跳ね上がる。もちろん病室のシーンは飛ばして読んだ。 ジュンコとのメールのやりとりで零はギャンブルのルールを予測して、メールだけで勝率90%の戦略を立てる。 メール予測の種明かしは第3巻でおこなわれるから、ほとんどの読者はメールは流し読みで重要視してない。 零の勝率9割なので、ジュンコが神がかった人間でもない限り、まず零に勝てない。 ジュンコのメールを読んだ零とさくらは、被害者から事情を聴き出そうと精神科病棟の個室を訪れる。 が、これが怖いのなんの! 福本作品のギャンブルの犠牲者は即死が多かったけど、意識のある廃人さんはショックが倍に。 頭のおかしくなった被害者があああ〜〜っ!!って叫んでて、読んでビクッ!ってなった。 精神衛生上よくないね、あれは。絵が上手だから余計恐ろしい。 被害者の惨状を見て、止めるさくらをよそに零は戦う決意を固めるのだった。 零とさくら、プラス用心棒の板倉と黒服たちを加え、E・Jの屋敷に乗り込む零一行。 タートルネックとサングラスは零の中のONとOFFらしく、サングラスをかけると勝負師モードになるらしい。 感情を読まれない効果もあるんだろうけど、サングラスかけると絶対影領域で表情消えるからな〜沈黙(……)も多くなるし。 それで零一行を出迎えたジュンコの第1声が、 や〜ん 零チーン、待ってたわ〜 って…ゼラチンやギロチンじゃないんだから。歩行の擬音のピヨピヨはさくらといい勝負。 ジュンコ「しょうがないなー      イ〜ってやって、零チン      イ〜〜!」 零(…………) イ〜(零が口をイーする擬音) ジュンコ「キャア〜〜      可愛い〜! ジュンコわがまま! 会ってすぐリクエストするジュンコに、ハンカチを噛む読者の乙女たち。 でもそんなイ〜する零君も好き…っ!ファンクラブできそうですね。神域信奉者みたいに。 ジュンコはジョーカーを抜いたトランプで、ポーカーの好きな手役を10セット作って競わせあう100枚ポーカーで零に勝負を挑む。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第13話「私刑」まとめ ・勝負前に零の勝利ほぼ確定 ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.16 再見> 後先考えない辺ちゃんのお気楽さが爆発する、全話中、個人的に1番好きなストーリー。 ある日、辺ちゃんが消えたという不穏な出だしで始まる今回。 1ヶ月が過ぎても何の音沙汰もなく、麻雀連合のアパートにヤクザの山崎と昔のバイト先の木島店長が現れて、主人公不在で麻雀がおこなわれる。 みんな考えることは同じで、顔をそろえてしんみり。 …するのはいいけど、思い浮かべる辺ちゃんの顔がそろいもそろってさ、 (〃∂ε∂〃)(〃^v^〃) こんなのって認識おかしくない??どういう気持ちで接してたんだか。 意気消沈する山崎たちに辺ちゃんから山崎宛の手紙が届いて、一同沸き立つ。 手紙に書かれていたのは辺ちゃんの近況で、 ニイハオ 僕は今、中国にいるんだよ! 山崎さんからもらった※お金で、 自転車で中国を走っているんだよ! スーイスイ! 本当に、お金ありがとね ※辺ちゃんは失踪する1ヶ月前、近代組の若い者と麻雀を打って15万円大勝した と行き当たりばったりで中国を旅している道楽本位な彼の姿が。 そこは漫画だから主人公のカットイン\(^ε^)/が入っていて、旅先でものびのびしてて楽しそう。 微妙なパンダの帽子かぶってるわ、現地の人にご飯おごってもらってるわ、辺ちゃんは楽天家でいいな〜山崎さんもやくざやめて来ればいいのにさって、自然体でも言えない。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.16 再見まとめ ・辺ちゃんは人に嫌われない ・生涯辺ちゃんはどこに行っても、人々の間で幸せに楽しく暮らしていける ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第14話「純粋」> ジュンコの狂気の中の純粋さが垣間見える。 当て字は順でも淳でも潤でも準でもなく、ジュンコは純子がしっくりくる。 若返りという愚直なまでの純粋さで、ジュンコはギャンブルの敗者から歯を奪ってきた。 歯髄細胞には綺麗なiPS細胞が含まれており、生のiPS細胞を食することで若返り効果があるのだという。 コラーゲンやヒアルロン酸みたいなものだろうか。 iPS細胞のどの成分が美容に作用するか知らないので、効果は定かではない。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第14話「純粋」まとめ ・理詰めの零と感情的なジュンコが日常会話をしたら、零が少しオタオタする ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.17 局打ち> とんで7年。 連載期間が7年空いて、福本タッチが定着した時期に描かれた辺ちゃん。 1992年に『銀と金』『アカギ』の連載がスタートして、複数連載の合間を縫って急ピッチで作られたに違いない。 1996年には『カイジ』の連載がスタートするので、90年代は黄金期だった。 平成6年(1994年)9月 元ヤクザ山崎、元店長木島、麻雀連合が7年ぶりに新宿に集まって、仕事場の辺ちゃんに会いに行く。 バブル崩壊後の平成とあって、長引くデフレ不況がキャラクターに暗い影を落とし、集まった5人全員無職。 その5人が職を求めて、辺ちゃんの経営する雀荘「スプリンター」に出向くというのだから、人生どうなるかわからない。 新宿駅東口付近の雑居ビル6F。 半信半疑でエレベーターから降りた5人は、満員のスプリンターを目の当たりにして驚愕する。 ざわ…ざわ…といい、凶器になる鋭角の顔は何度見ても面白い!!! 部下(!)にうながされ、5人に顔を出す店長の辺ちゃん。 はい雀荘キタアアアァ――(゚∀゚)――!!!!!! 雀荘とは福本キャラの鉄板就職先で、雀荘に就職できた者は幸せに暮らせるというジンクスがある。 『天』の井川ひろゆきが典型例で、彼は裏プロと麻雀教室の先生を両立して人生をエンジョイしている。 やっぱりね、辺ちゃんは雀荘に就職すると思ってた。 辺ちゃんは5人分5軒の雀荘の開店資金を稼ぐために、6人で集めた全財産2000万円を引っさげて、裏1局というギャンブルで一攫千金を狙う。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.17 局打ちまとめ ・今までと違い、キャラクター以外はアシスタントさんが描いている ・今までと違い、足を宙に上げて盛大にズッコケることがなくなった ・7年後の辺ちゃんは雀荘のオーナーで大出世 ・仲間思いの辺ちゃんは開店資金を稼ぐために2000万円でギャンブル ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第15話「定石」> 100枚ポーカーのルールが実によくできていて、「正当な手順」を踏んで要所さえ押さえれば、イカサマなしでジュンコが100%必勝できる仕組みなっている。 零とジュンコはポーカーの手役を10セット選出して、ギャンブルスタート。 あとは板倉が双方のトランプカードをめくっていくだけ。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第15話「定石」まとめ ・カラーの見開きページのあとで不意打ちの地獄絵図 油断も隙も無い ・100枚ポーカーのルールに感心 ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.18 化粧> すべてを辺ちゃんに託して、1局ごとに清算する特殊麻雀「裏1局」で人生の一発逆転に望みをかける仲間たち。 場所が裏カジノで黒服がいることから、裏1局の運営には闇勢力が関与している。 1局最低掛け金100万円〜青天井の麻雀で、まさかの17連敗で資金が2000万円から300万円へ激減。 相手は強いうえ、一点集中型の辺ちゃんの打ち方では勝つこと自体珍しいので、当然といえば当然。 1勝するも、手持ち資金はわずか600万円。  熱いぜ辺ちゃん HEAT.18 化粧まとめ ・HEAT.2の山崎の読み通り、成長した辺ちゃんはいい男になった ******************* <覇王賭博伝零ギャン鬼編 第16話「迂闊」> ジュンコが100%必勝できる「正当な手順」というのが、手役選出後の勝負前におこなわれる“お買い物タイム”(売店)で、お金を支払えば勝負を有利に進める特権・特約が3つまで買える。 しかも、お買い物タイムの説明はアラビア語で表記されており、日本語のハウスルールを読んでも理解できない。 カード選出後に勝負を放棄する場合は全額没収で、卑怯極まりない。 読者の代弁者さくらがムチャクチャなルールに抗議するが、ジュンコはギャンブルは鉄火場と言い切り、逆に零にたたみかける。 ギャンブラーの零も手段を選ばず勝ってきただけに、ショッピング作戦を練ってきたジュンコを責めることはできず、お買い物タイムを受け入れて買い物に参加する。 ジュンコは精神が少女なのか、商品を目の前にして目をハートマークにしたり、背景がお花とハートマークだったり、ルンルンウキウキ。 精神は少女でもやってることは邪悪で、1つしかない“先攻権”の札をさっさと買い上げてしまう。 その額ナント2000万円!零の手持ちは1800万円なので買えない。 “窓”の札はルーレットダーツで刺さった数字を開けられる特権で、1000万円。 “小窓”の札は指定カード1枚を開けられる特権で、500万円。 ジュンコ貪欲! どれも法外な値段で、零が買えるのは“窓”と“小窓”くらい。  覇王賭博伝零ギャン鬼編 第16話「迂闊」まとめ ・読者の意見はさくらが口にしてくれるから、ルール説明で置いていかれることはない ******************* <熱いぜ辺ちゃん HEAT.19 熱狂> もう〜ハラハラしっぱなしの展開続きで心臓に悪いっ! どんどん掛け金が上乗せされていって、負ければ即パンク(全財産消失)で6人は熱狂に包まれる。 300万円から2400万円まで持ち直し、辺ちゃんは次戦に2400万円賭けようとするが、張りを減らせと山崎に止められる。 いくらなんでも山崎に言い返したいからって、30手前の男(辺ちゃん)がアッカンベーって…今時10代でもしないよ? 勝利を熱狂<ヒート>でものにすると山崎を説き伏せ、辺ちゃんは次戦に2400万円賭ける。 <熱いぜ辺ちゃん HEAT.20 4連勝> いよいよ物語も佳境に。 対面の打ち手が元締めのヤクザ上津(うえつ)と黒服に替わって、裏カジノグループと辺ちゃんの一騎打ちになる。 掛け金が大きいと不正が横行しやすいが、熱いぜ辺ちゃんに登場するキャラクターはどこか間抜けなので上津は不正はしない。 勝ち金回収でトラブっても、元ヤクザの山崎がいるので脅かされず、そういった意味で山崎がいるのは非常に心強い。 腹の探りあいで、綱渡りの麻雀が続く。 <熱いぜ辺ちゃん HEAT.21 抜け道> この局で、熱いぜ辺ちゃんは完結する。 最終回にふさわしい闘牌で、辺ちゃんも最後まで辺ちゃんで、納得のいくラストでした。 休載のまま終わってしまったり、死で幕を閉じることが多い福本作品でハッピーエンドになってよかったです。 ******************* ・終わりに 辺ちゃんは面白かった〜辺ちゃんも山崎氏も特別じゃないから、抱える悩みも葛藤も見に覚えがあることばかりで共感しっぱなし。 裏1局は1局制で話がコンパクトにまとまっていて、ダラダラせずストレスを感じません。 零も話を盛り返してきて、ポーカークイーン・ジュンコのお目見えで読者のジュンコさんは嬉しい限り。 本気のギャンブルで女の人の名前の対戦愛(相)手は福本作品で初だと思います。 これからもないんじゃないかな。 よかったですね、ジュンコさん!これから零にガンガン攻めてもらえますよ! この世でジュンコさんに生まれてきてよかった!!!